上肢・手の外科

上肢・手の外科グループ

手外科とは

手外科とは、肘から指先までのケガの治療、しびれや麻痺、変形に対する治療、マイクロサージャリー技術を使った再接着や移植などを含む機能再建、ハンドセラピスト(療法士)と協力しての<動く手・使える手>を取り戻すための専門的なリハビリテーションを含めた、医学の分野の呼び名です。手は、運動と知覚の2面を兼ね備えている部位であることと、小さな容積の中に多彩な組織が詰まっているという解剖学的要素に集約される特殊性を持っています。人類に今日の文化をもたらしたものは脳と直結した手である、とも考えられています。てのげかにおいては、これらの組織のひとつひとつを再建することに加えて、これらの運動の調和を保ち、あるいは調和を考えながらの機能を再建する概念、いかにして手の機能を温存するか、また失われた機能があればいかにしてこれを再建するかが常に問われるところとなり、計画性と創造性も要求される手術の分野です。

外来診察日

  • 月曜午前(担当医師 斎藤)
  • 火曜午前・午後(担当医師 西田(リウマチ))
  • 水曜午前・木曜午前(担当医師 島村)
  • 木曜午前(担当医師 中道)

手外科グループが行っている手術

岡山大学整形外科手の外科グループでは、手外科専門医の資格を有する医師が、外傷、骨折の治療に加え、末梢神経拘扼障害、先天性疾患など、手の外科に関する広い分野を取り扱っております。更に、関節鏡など、小侵襲の手術にも積極的に取り組み、患者の負担をできるだけ少なくする治療に取り組んでいます。また、手部、前腕を含んだ切断肢、重度の組織損傷例、組織欠損例に対しても、積極的な治療を行うことが可能となり、より細かな血行再建、維持を期待できるとともに、美容面での精神的負担を和らげることが可能となってきています。

手関節鏡による治療

写真:手関節鏡による治療

肘関節鏡による治療

写真:肘関節鏡による治療

肩関節鏡による治療

写真:肩関節鏡による治療

最小侵襲手術による骨折の治療

写真:最小侵襲手術による骨折の治療

切断指の再接着

写真:切断指の再接着